働いたら負けかなと思ってる

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法律とは?

法律を学ぶとき、いつも曖昧にしか教えてもらっていない!という経験はありませんか?

学校では著作権等の法律が出てきますが、具体的な事例を出して、それが違法か合法かを聞いても答えてもらえないということはありませんでしたか??

それは法律の特性から答えられないからなのです。

 

そもそも法律って何でしょう?

規律や規則、秩序、約束、ルールといった答えが返ってきそうです。

その通りではあるのですが、こういった決まり事には様々な側面があるのです。

それが正しいのか正しくないのか(合法か違法か)というのを単純に判断するのは難しいのです。

たとえば人を殺してしまった場合=殺人となるのでしょうか?

階段でうっかり足を滑らせてたまたま前にいた人を押し倒してしまった。その結果、相手が階段から落ちて死んでしまった場合でも殺人罪になるでしょうか。

喧嘩している相手を殴り倒してしまった。倒れた相手はうちどころが悪く死んでしまった場合でも殺人罪になるでしょうか。

実際は前者は過失致死罪(刑法210条)、後者は傷害致死罪(刑法205条)にあたります。

人を殺しても殺人罪(刑法199条)にならないケースで一般的に知られているのは正当防衛(刑法36条)があります。

こうなると、人を殺した場合=殺人になるとは言いきれなくなりますね。

 

法律を例えるとするなら「説得」や「武器」が適切ではないかと考えます。

法律を知っていればそれが武器となる。その武器を使って戦いを繰り広げることによって自分を優位な立場にする。

相手を説得させるためのものが法律

 

つまり、こういった場合にどうなるのか、違法なのか合法なのかは法律の解釈で自分に優位な説得材料を持ってくれば良いのです。

たとえその行為が違法だったとしても、その法律自体が間違いであることを証明すれば良いのです(刑法200条が削除された理由もそれですね)。

 

法律はケースバイケース

その時々によって裁判という場で法律という武器を用いて優位になるように闘っているのです。

法律を学ぶ場合は、答えありきではなく、自分にとって都合の良い答えを導き出すにはどうしたら良いのかを考えると勉強しやすくなるのではないでしょうか。